コタバルは、タイと国境を接するマレー半島東海岸北部、クランタン州の州都。日本人にとっては1941年12月太平洋戦争開戦の折りに日本軍が上陸作戦を敢行した地として知られています(真珠湾攻撃ほど有名ではありませんが)。
当時の砂浜は海の下。近年モンスーンシーズンの荒波で海岸線がどんどん浸食されています。波打ち際から1〜2メートル入れば大人でも立つのがやっとというくらい急な傾斜です。観光地としてガイドブックにも載っているPCB海岸もありますが、泳がないほうがいいでしょう。危ないです。
ところで、ご存知のとおりマレーシアはイスラム教を国教としていますが、とりわけクランタン州は野党PAS党(マレーシア・イスラム党)が政権を握る州で、イスラム色の強いところです。イスラム教では戦時下に生まれた宗教ゆえか、女性は手首から先と顔以外は露出してはいけないということで(他の男から女房、娘を守る為であろう)、海でも服を着たまま泳いでいるし、シャンプーの広告看板でもここコタバルではモデルはトゥドゥンと呼ばれるヘッドスカーフを被り髪を隠していて、いったい何の宣伝なのか訳が分からないことになっています(笑)。他の州と比べてもターバンを巻いた通称「タリバンおやじ」も多くバイクでブンブン走っていたり、アラブ人女性のごとく黒装束にすっぽりと身を包んだ女性がいたりして(暑そう!)、異国情緒が味わえます。

コタバルの街角で見かけた、結構イケてると思う新聞を読むワヤン・クリット(影絵)の看板。
マレーシアは多民族国家で、マレー人、中国人、インド人、タイ人、フィリピン人、その他オラン・アスリと呼ばれる原住民などがいますが、コタバルは圧倒的にマレー人が多いです。そのせいか概して人々は穏やかでフレンドリーで、のんびりしています。目が合えばお互いに知らない者同士でもニコっと笑って手を軽く上げて挨拶を交わす、そんなEASYな雰囲気が漂っているところです。日本ではまずこういうことはありませんよね。マレーシアでも都会ではこういうことはないです。まさにEASY
GOINGなところです。
町の風景としては、椰子の木が生い茂り、高層建築物は数えるほどしかなく、殆どの建物は椰子の木より低かったのですが、が、2006年に入りにわかにコンドミニアム建築ブームが到来しあちこちで高層建築の工事が目立ってきました。果たして、そんなに建築してどれだけの入居率をゲットできるのか非常に不思議ですが、お金持ちチャイニーズは投資目的や第三者へのレンタルを目的に購入するようです。モンスーン・シーズンになると洪水で有名なクランタン川沿いも大規模開発計画が進行中で、昨年末(2007年末)にはついに英国系スーパーのTESCOが完成。なんと、そこではコタバルに居ながらにして『寿司』が買える!ローカルにも人気なので、なくなる事はないだろうと期待しています。しかしながら、あののどかな景色は今や何処?っといった感慨にふける今日この頃です。まぁ、来コタバル当初は、本当にこれといった目印的な建物が少なっかたので、道を覚えるのが大変でした(汗)。こんなところですが、通勤途中に椰子の木々の間から真っ赤に燃える太陽が昇ってくるのを見ると、あまりの美しさに仕事に行くという事を忘れて感動してしまいます。
気候は半島東海岸に位置するので4月から9月が乾季、10月から3月が雨季です。酷暑期は4月、5月でこの時期の太陽は強烈そのもの!皮膚の下1センチ位まで焦げるような感じがします。よくガイドブックに昼間でも人影がまばらなビーチとの紹介文がありますが、こちらに来るとその訳が身にしみてよぉーくわかります。炎天下、とてもではありませんが、ビーチにはいられません。人間BBQになってしまいます!ちなみにサリーがたまたま炎天下日傘もささずに街中を歩いていたところ、偶然会った知人に「こんな日に傘もささずに歩いていたらエビのから揚げになっちゃうわよ!」と言われたくらいです。コタバルでは猛烈に日焼けすることを海老のから揚げになると言うようです。(ホンマかいな?)
さて、話は変わって食べ物や物価のほうに移ります。まず夜の観光名所だったナイトマーケットがこれまでの中心部からちょっと辺鄙なところに私の記憶では確か4年くらい前のある日突然移転してしまいました。(なんせ四季がないので時間の感覚がおかしくなってしまい、何年前の事だったかはっきりしなくなるんです。晴れて暑い日か雨ばっかり降っていた日かの違いしかない。)セントラル・マーケット(増築されて少しきれいになった?)向かいの商業ビル(といっても3階建て程度)の裏の空き地に移転。ちょっと寂しい感じになってしまいましたが、相変わらずイラクのバスラ出身の大柄なイラク人の親父さんが可愛らしく小さな屋台でヨーグルト・ドリンクやケバブを売っています。飲み物は1リンギット(以下RMと略)、約¥30円程度。アヤム・バカー(大きな骨付き焼き鳥)も美味しくて、これはRM7くらい(¥210)。ムルタバ(四角いマレー風オムレツ?お好み焼き?)も牛肉入り、鶏肉入り、バナナ入りと3種類あって私の好物です。RM1.50くらい。クランタン名物の青いご飯(!)ナシ・クラブもRM1〜2で本当にお腹一杯になるほど食べられます。香りの強いハーブが入っているのでリタムは勝手に雑草ご飯と呼んでいますが、サリーは大好きです。あと、マレー料理は(特にクランタンでは)概して味付けが甘いです。これがラマダン(断食月)中になると更に砂糖の量が増えてかなり甘ぁーくなります。糖尿病や肥満の人が多いわけです。
日本にいた時より随分外食が増えましたが、私たちがひいきにしているのは主にチャイニーズ・レストランとジャングルの中にあるタイ・レストランです。美味しくて安い!20人くらいで飲んで食べてもRM400程度。お酒持込もOKです。5,6人でフカヒレいっぱいのスープや、蒸し魚、マトンの煮込み、野菜料理、麺、などなど飲んで食べてもRM150程度。日本ではフカヒレ少々のフカヒレスープだけで¥3,000くらいはするのではないでしょうか?
とにかくコタバル・ライフはやめられません!さて、今夜は何を食べようかな?