7月7日、金曜日の夕方6時頃。私たちはコタバル近郊のワカバル駅にいました。線路の向こうにはパパイヤの木、ホームにはなぜか鶏が歩き回り、夕暮れ時でとてもまったりしたいい雰囲気。ああ、アジアの田舎の駅でこんな雰囲気を味わうのは独身時代タイを一人旅したとき以来だわぁ・・・・。とその時はのんびりお気楽なものでした。これから始まる旅が今までの人生の中で一番過酷な旅になるとも知らずに・・・。


ホームに入ってくる電車
コンパートメントの前のせまぁーい廊下
ホームにはやたら沢山人がいて、「ああ、やっぱり週末だから混んでいるのね。」と思ったら乗り込んだ乗客は半分以下。あとはぜぇーーーんぶお見送りの人(笑)。空港ではよく旅立つのは一人だけなのに家族親族全員(?)でお見送りしているのを見かけますが、まさか鉄道でもそうだとは(笑)。田舎の人にとってはKLなんていう大都会に行くのは外国に行くのと同じくらい一大イベントなのでしょうね。
ほぼ時間通りに電車はやってきて、私たちは張り切って自分達のコンパートメントがある車両に乗り込みました。ほぉほぉ、コンパートメントは狭いけど小さな洗面台もあるし、中々いい感じです。ベッドはもちろん2段ベッド。で、より寝相の悪いサリーが下に寝ることに。トイレに行くとき寝ぼけて落ちちゃうかもしれないし・・・。シーツが汚かったらどうしよう?なんて思ったりもしたのですが、大丈夫でした。さて、荷物をおろして、車掌さんのチケットチェックが終わったら混み始める前に食堂車にいかなきゃ♪何処に行くにも食事が第一のサリーでありました(笑)。食堂車ではナシゴレン(チャーハン)やミーゴレン(焼きそば)などの簡単な料理をオーダーする他は、テーブルの上に紙に包んでおいてあるカレーなどを勝手に選んで食べる方式になっています。私たちのテーブルにもあったので中身は何か聞いてみると、私の大好きなナシ・クラブだったので、私はそれを食べることにしました。主人が頼んだのはナシゴレン。ナシクラブはもちろんマーケットで買った方が美味しいですが、まずまずのお味。主人のナシゴレンは「まぁ電車の中で作るんだからこんなもんよね。」という感じのお味でした。

コンパートメントは二人で片道約\6000。シャワー、
トイレなどはありません。トイレは各車両の連結部分の
あたりにあります。


食堂車の中。結構いい感じ?でもなぜか暑い!
私が食べたクランタン名物青いご飯、ナシクラブ。電車の食堂車にもローカル色が出てて面白かったです。
炒めた卵じゃなくて、予め焼いて細く切った卵が乗っているナシゴレン。
味はともかく、車窓を眺めながらの風情のある食事を終え、コンパートメントに戻りました。後は寝るだけ。と、ここまでは良かったんです。それからが地獄の始まり・・・。何が地獄かって?とにかくすんごく寒い!寒い!寒い!電車はガタガタ、ゴトゴト、私たちはガタガタ、ブルブル!南国マレーシアでこんなに寒い思いをするなんて思いもよらなかったことです。まるで冬山で遭難しかかっているよう。段々意識が薄れていく中で「サリー、寝るな!寝るんじゃない!死んでしまうぞ!」とサリーの頬をパシパシたたくリタム!・・・・っていうのは嘘ですが(笑)いや、マジでそんな気分でしたよ。実際主人は昔ワンゲルで山に登って、雪が吹きすさぶ山小屋で過ごした一夜を思い出したそうです。寒いとは聞いていたんですよ。で、ちゃんと秋ものの長袖のプルオーバーを持って行っていたのですが、それでも足りなかったんです。荷物になるし、まさかそんなに寒いはずはない!と思ってフリースを持ってこなかったのは大失敗でした。本当に、まさかこんなに寒いとは・・・。私は元々寒がりですが、どちらかというと暑がりの主人まで寒がるというのはほんとうぅぅぅーーーに寒いんです。
帰りに着る予定の服も着こんで、とにかくうすーいシーツもうすーい毛布も体にぎゅーっと巻きつけるようにしてなんとか寝ました。風邪を引かなくて良かった。ホッ。
次の日、到着予定時刻は朝7:38。丁度起きたのが6時半頃だったので身支度をして到着を待つことに。ところが、もうKL郊外のはずなのになぜか回りはジャングルチックな景色。なぜ???ここは何処?そして8時、9時、と時計が回っても全然KLには着かない。ひえぇぇぇーっ!一体いつになったら私たちはKLに着くの?ただでさえ時間のない突貫仕入れ旅行なのに、時間が足りなくて充分に仕入れが出来なかったらどうしよう、とマジで焦りました。そして待ち合わせしている友人、Hさんとは無事に会えるのか?気がついたら時計はもう10時!で、やっと外の景色がちょっと都会っぽくなってきました。Hさんに電話を入れたら、彼女も予定がちょっと長引いているとのことで、丁度いい時間にKLセントラル駅で待ち合わせが出来そう。良かった!結局電車が到着したのは11時前。予定より3時間遅れ。遅れてもせいぜい1,2時間だろうと高をくくっていた私達はまたもや甘かった・・・。1時間くらいの遅れは遅れに入らない感覚のローカルの人が遅れるぞぉというのだから本当にひどい遅れなのだ。まっ、ともかく駅で無事にHさんと会うことができ(ホッ)、時間が押していたので朝食も食べずにサリー屋に直行することにしたのでした。
